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うさぎ王子 A.A.ミルン メアリー・シェパード
¥1,000
『くまのプーさん』の作者 A.A.ミルンが書いた、2編のユーモラスなおはなし『うさぎ王子』と『わらわない王女』が収められた単行本。 挿絵を描くのは、メアリー・ポピンズの挿絵でおなじみのメアリ・シェパード。 このメアリ・シェパードは、『くまのプーさん』の挿絵を務めるアーネスト・シェパードの実の娘というから、なんとも面白い関係性です。 1986年(1988年2刷) 篠崎書林 ソフトカバー・ジャケット 全89ページ 約18.6×12.9×1㎝ 状態:良/経年感 小口に細かい 経年シミ
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おもちゃ箱(名著復刻 日本児童文学館)
¥1,800
昭和2年に刊行された武井武雄のモダンでハイカラな絵本の復刻版。 おもちゃ箱のなかのおもちゃの国で起こる不思議なおはなしの数々です。 すべてのページにおもちゃたちがあふれていて、とても楽しくてかわいい一冊。 昭和59年 ほるぷ出版 ハードカバー 全100ページ 約21.4×15.5×1.5㎝ 状態:良 復刻シリーズの紙箱のみ経年感
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馬とつるくさと少年 三木卓 佐野洋子
¥1,000
SOLD OUT
1970年代にエルムという出版社から刊行されていた "メルヘンの国" シリーズ。 「詩人たちがその新鮮な感覚とゆたかなイマジネーションで書いたメルヘン。それに異色のイラストレーターがちからあふれる絵をよせました。もう子どもは卒業したよ、という若い人たちに贈る。」(出版社紹介文より) その中から、詩人で小説家の三木卓のおはなしに佐野洋子がやさしいイラストを描いています。 植物や昆虫や動物たちの話し声に耳をすますような1冊です。 1976年 エルム ハードカバー・ジャケット 全63ページ 約21.7×13.6×1cm 状態:良/経年感少々
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ギリシャ神話(小学生全集12) 菊池寛譚編
¥1,200
本当にこれが小学生向け?と思えるような、美しい全集です。 文学者であり、文藝春秋社の創業者である菊池寛が編集した「小学生全集」。世界の少年少女文学の傑作や歴史や科学知識など "完全なる小学生読物" を目指し出版されました。 豪華な著者、装丁家、挿絵画家の面々が参加し、新しい機械が導入されながらも、三五銭という当時でも破天荒な価格設定で教育や児童文学への力の入れようが感じられます。 本書はギリシャ神話が14篇収められた読み物です。 装幀 山口蓬春 口絵 田中良 挿画 一木淳 河目悌二 川原香雨 川上千里 田中良 海野精光 清原重以知 道岡敏 昭和4年 興文社・文藝春秋 ソフトカバー 全250ページ 約22×14.9×1.3cm 状態:経年感 ヤケ・シミ 後ろ表紙折れ跡 ページ端折れ・ヨレあり
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ノウサギ日記 高橋喜平
¥1,200
SOLD OUT
高橋喜平(1910年ー2006年 雪崩研究家・日本雪氷学会名誉会員で研究者・エッセイストとして有名ですが、本書の解説では”ナチュラリスト”として書かれています。)が1954年に飼育していたノウサギの逃亡を機に書き始めたという「ノウサギ日記」。 日記原文をそのままに、ノウサギの生態はもちろん、1950年代当時の雪深い日本の山や村の生活も垣間見ることができます。 動物学者・河合雅雄による解説は51ページにもわたり、読者の理解を深めてくれます。 「少年少女から大人まで」の福音館日曜文庫から刊行。 1983年 福音館書店 ソフトカバー・函 全310ページ 約19.3×13.4×2cm 状態:経年感 函端つぶれ(写真参照)小口少ヤケ・少シミ
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ベッドタイムストーリーズ アーサー・ウェス・マックスウェル
¥2,200
SOLD OUT
編集者でありながら自ら子供向けの読み物を何冊も出版し、世界中で「アーサーおじさん」と親しまれたアーサー・ウェス・マックスウェルによる『ベッドタイム・ストーリーズ』。 1924年にはじめて書かれてから25年間にわたり500篇ほどのお話を書きつづけ、こどもたちに届けられました。 日本では昭和28年(1953年)に1冊目が邦訳され出版されています。 外国のペーパーバックのような装丁、挿絵も多くかわいい1冊です。 装丁・挿絵 下村テルサ 斎田捷三 「ベッドタイム・ストーリーズは今度初めて訳されて日本のこどもたちに紹介される本です。最近、こども向きの良い本が、たくさん出てきましたが、その中でもこれは、今まで日本には見られなかった画期的な児童向き読み物です。 こどもは、自分と同じ年ごろの少年少女が経験した、ほんとうのおはなしを聞きたがり読みたがるものです。その中から、美しいなぐさめや、はげまし、心の友、豊かな愛情を与えられます。そして、こどもながらも理想に向かって努力するようになり、努力することに、こどもらしい誇りを持つようになります。この意味でベッドタイム・ストーリーズは、まことに得難い良書と言えましょう。」(発行者による前書きより) 1953年(1966年23版) ふくいん社 ソフトカバー 全231ページ 約18×12.6×1.2cm 状態:経年感
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山ねこせんちょう(えばなし文庫) 茂田井武 柴野民三
¥1,500
2000年 銀貨社 ハードカバー・ジャケット 全40ページ 約21.8×13.4×1.1cm 状態:良
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幼年童話12ヵ月
¥1,500
SOLD OUT
昭和30年に児童文学者協会によって編纂された「幼年童話12ヵ月」全6巻のうちの1,2巻です。 「幼児がその母親の口を通じて心耳にひびいてうけとられるこころよい童話文学、幼児期の発達に適応する内容をもりこんだ童話文学、幼児に美しい絵を見せながら読んでやれるリズミカルな童話文学を集成したいというわれわれの長いあいだの希望がようやく実現することになった。」(まえがきより) というこの本は、一日一話、季節によって配列されているので季節感も感じることができ、なつかしく感じる日本の暮らしもたくさん出てきます。 和やかなかわいい挿絵も多く、表紙装丁は初山滋。 子どもたちに良質なおはなしをたくさん届けたいという願いが、本の隅々から伝わってくる童話集です。 【1巻】 挿絵・カット 須田寿 昭和30年(32年再販) 牧書店 ハードカバー・ジャケット 全210ページ 約19.5×15.6×1.7cm 状態:経年感 表紙カバーに水濡れ跡あと 小口ヤケシミ 中も少々濡れ跡たわみありますが読むのに問題はありません 【2巻】 挿絵・カット 須田寿 石黒泰治 昭和31年(32年再販) 牧書店 ハードカバー・ジャケット 全220ページ 約19.5×15.6×1.9cm 状態:経年感 小口ヤケシミ
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キャロル大魔法館 ジョン・フィッシャー
¥1,800
1978年(1979年3版) 河出書房新社 ハードカバー・ジャケット 全373ページ 約21.2×15.5×2.5cm 状態:経年並 カバー・小口経年シミ
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ケストナー少年文学全集7 わたしが子どもだったころ
¥1,500
「前がきのない本はない 親愛なる子どもたちと 子どもでないひとたちに!」 というケストナーらしい前がきからはじまるケストナーの自伝です。 1962年(1989年28刷) 岩波書店 ハードカバー・函 全250ページ 約21 x 15.8 x 2.2 cm 状態:良
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プーさんのお料理読本
¥1,500
1980年代に文化出版局が出していた童話のお料理読本シリーズは『大草原の小さな家』や『赤毛のアン』『メアリー・ポピンズ』など、内容も装丁もこだわっていてとてもかわいいものばかりです。 クマのプーさんからも『クマのプーさん』と『プー横丁にたった家』をもとにした料理の本が2冊出版されていて、こちらは第一弾。 くまのプー、コブタ、トラー、イーヨー、クリストファー・ロビン! おなじみの仲間たちがきっとよろこびそうなイギリス(童話)風のレシピがたくさん紹介されています。 お料理作りに大切な役立つヒントも載っているので初心者にもやさしいです。 少し灰色がかった字にチェリーピンクで印刷されたイラストが映えて、どのページを開いてもかわいい!! ずっと手元においておきたい1冊です。 お料理の作り方 ケーティ・スチュアート 訳 鈴木佐知子 1976年(1991年47刷) 文化出版局 ハードカバー・ジャケット 全126ページ 約21.6 x 15.5 x 1.5 cm 状態:良/経年感少々
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日本児童文庫 世界の旅 田中啓爾 恩地孝四郎
¥1,500
昭和2年から昭和5年にかけて出版された『アルス日本児童文庫』。 全76巻あり、日本の童話や世界の童話、自然科学や歴史、美術、経済まで幅広いラインナップで毎回2冊セットで函に入って配本されていたそうです。(本書は1冊で函はありません。) すべての装幀やレイアウトを恩地孝四郎が務めていて、細かな箇所までこだわりぬかれた美しい全集です。 本書は昭和5年に出版された第59巻『世界の旅』です。 装幀 恩地孝四郎 口絵挿画 恩地孝四郎 北原白秋の弟たちが立ち上げた出版社アルス。 (社長は北原鐡雄で、そのまた弟の義雄はアトリエ社、 正雄は玄光社を後に立ち上げています。) 芸術書や児童書、生活講座など、その出版物は多岐に渡り、 全集やシリーズ文庫も多く出版しました。 昭和5年 アルス ハードカバー・函なし 全252ページ 約19.1×13.1×2.4cm 状態:経年 背表紙の字が消えかけています 小口やけシミ 後ろ見返し折れ
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しらゆきひめと七人の小人たち ガアグ
¥1,100
『100まんびきのねこ』のワンダ・ガアグ再話の『しらゆきひめと七人の小人たち』。 (ちなみにこの『100まんびきのねこ』は、アメリカ合衆国で出版され続けている絵本で最も古いものらしいです!) はっきりとした線で流線的に描かれるガアグの絵はとても特徴的で、どこか民話的。 彼女のお話にもぴったりです。 レイアウトは佐々木マキで、他にも彼女の本を何冊か翻訳しています。 そういわれれば、お二人の絵はどことなく似ています。 きっと佐々木マキさんにとってガアグは大きな影響を受けたひとりなのではないでしょうか。 1991年(3刷) 福音館書店 ハードカバー・ジャケット 全41ページ 約21.5×15.3×0.9cm 状態:良/経年感 表紙にうっすらシミ(写真参照)小口上部シミ
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北極のムーシカミーシカ(日本の創作童話) いぬいとみこ
¥1,500
児童文学者いぬいとみこが描くふたごの北極グマ「ムーシカ」と「ミーシカ」のおはなし。 国際アンデルセン賞受賞作でサンリオからアニメ化もされており様々な版が出版されています。 本書は理論社から刊行された「日本の創作童話」シリーズで長新太のかわいい装丁が嬉しい。 中の挿絵は久米宏一。 1962年4刷 理論社 ハードカバー・函 全154ページ 約22.2×16×1.7cm 状態:函にイタミ 本体経年感 表紙・小口経年シミ・ヤケ 後ろ見返しに記名あり
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Pippi Långstrump i söderhavet Astrid Lindgren
¥2,800
アストリッド・リンドグレーン『ピッピ 南の島へ』のスウェーデン語版。 挿絵はよくコンビを組んでいるイングリット・ヴァン・ニイマン。 表紙の布装部分に文字が箔押しされており、凝った装丁がかわいいです。 2004年 Rabén Sjögren ハードカバー テキスト・スウェーデン語 全123ページ 約21.5×16.3×1.4cm 状態:良
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ビアンキ動物記 森の新聞(上下巻セット) ヴィタリー・ビアンキ
¥2,000
SOLD OUT
ロシアのサンクトペテルブルク出身の児童文学者、ヴィタリー・ビアンキは、有名な生物学者の父親のもと小さな頃から動植物に興味を持ち学んだそうです。ロシアの自然を舞台にした動物文学を子どもたちのためにたくさん書いています。 1927年に本国で出版された『森の新聞』はソビエトの森で起こっているさまざまな出来事を新聞形式にした本で、春夏秋冬と移り変わる季節の中で生きる動物や植物のことがたくさん描かれています。 世界中にいる特派員からの便りによって北極やカスピ海や中央アジアの砂漠の生き物の様子が伝えられる「ラジオ情報」や、連載の「猟人日記」、クイズのページ、広告など新聞ならではの面白さが詰まっていて、子供から大人までワクワクと知的好奇心が刺激される名作です。 ヴェ・クルドフの挿絵はロシアの絵本らしい線の繊細さに惚れ惚れします。 本書は1968年に理論社から刊行された『ビアンキ動物記』全7巻のうちの4巻5巻で春・夏と秋・冬で上下になっています。 邦訳はタカクラ・タロー。 1968年 理論社 ハードカバー・函 上巻374ページ・下巻332ページ 約20.5×16×6.1cm 状態:経年感 ※こちらの商品はゆうパックでの配送となります。
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森の新聞(春夏秋冬 4冊セット) ヴィタリー・ビアンキ
¥10,000
SOLD OUT
ロシアのサンクトペテルブルク出身の児童文学者、ヴィタリー・ビアンキは、有名な生物学者の父親のもと小さな頃から動植物に興味を持ち学んだそうです。ロシアの自然を舞台にした動物文学を子どもたちのためにたくさん書いています。 1927年に本国で出版された『森の新聞』はソビエトの森で起こっているさまざまな出来事を新聞形式にした本で、春夏秋冬と移り変わる季節の中で生きる動物や植物のことがたくさん描かれています。 世界中にいる特派員からの便りによって北極やカスピ海や中央アジアの砂漠の生き物の様子が伝えられる「ラジオ情報」や、連載の「猟人日記」、クイズのページ、広告など新聞ならではの面白さが詰まっていて、子供から大人までワクワクと知的好奇心が刺激される名作です。 本書は1957年から1958年にかけて理論社から邦訳刊行されたもので「春の森」から、夏・秋・冬と全4冊。 原本はヴェ・クールドフが挿絵を描いていますが、そのままの使用は印刷上の理由なのか難しかったようで、「もとのおもむきを移し替えながら」(と書いてあります)牧野四子吉が努めていますがこちらも素晴らしいです。 訳は春夏を内田莉沙子、秋冬をタカクラ・タロー。 1957年・1958年 理論社 ハードカバー・ジャケット(函が存在するかもしれませんが欠) 1冊167〜190ページ 約18.8×13.4cm 状態:経年感 小口ヤケ・経年シミ 「春」表紙破れ(写真参照) それぞれカバーにザラザラとした付着物(紙のようなもの・写真参照)あり ※こちらの商品はゆうパックでの配送となります。
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星の瞳 岩波おはなしの本 サカリアス・トペリウス
¥1,800
サカリアス・トペリウス文 万沢まき訳 丸木俊絵 「フィンランドのアンデルセン」とも言われる作家サカリアス・トペリウスの童話集。 この本の表題作でありトペリウスの代表作である『星のひとみ』は万沢まきによって昭和17年に邦訳され岩波少年文庫から出版されました。 万沢まきはあとがきでこう書いています。「トペリウスのお話は、北欧の自然と、キリスト教の愛の心とが、みごとにとけあった幻想的な美しさにみちています。」 挿絵は画家であり絵本作家でもある丸木俊によるもの。 北欧のお話によくあっています。 岩波おはなしの本 世界各国に語りつがれた楽しい民話で日本に未紹介のものをあつめ、幼い子どものために読みやすく翻訳されたシリーズ。 小学生1年生(当時の)で習う漢字以外はすべてふりがながふられており、自分でよむなら小学生から、読み聞かせなら5、6歳からでも十分楽しめるお話になっています。 美しい挿絵も見どころです。 1965年 岩波書店 ハードカバー・函 全220ページ 約23.2×16.5×2.4㎝ 状態:函イタミ 経年シミ
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クレーン男 ライナー・チムニク
¥1,500
詩的な文章と簡潔な絵で独特の世界観を描く作家のライナー・チムニクのお話。 矢川澄子が翻訳を務めています。 1981年 童話屋 ソフトカバー・函 全173ページ 約21.3×15×1.2cm 状態: 良い 函スレ・ヤケ(写真参照)
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LONG TORIP TO TEATIME ANTHONY BURGESS FULVIO TESTA
¥1,500
SOLD OUT
『時計仕掛けのオレンジ』で有名な作家 アントニー・バージェスが文を、イタリアの絵本画家 ファルビオ・テスターが絵を担当した児童文学。 たいくつな授業中に突如不思議な世界に旅に出ることになった主人公のエドガー。 行く先々で不条理な目にあいながらも、旅を続けていく…彼の頭の中にはあるのは「お茶の時間までに帰れるかしら」ということ! ナンセンスな不思議な国に、ファルビオ・テスターの少し不気味でユーモラスなイラストがぴったりです。 (バージェスとテスターの名コンビの絵本『アイスクリームの国』もおすすめです。) 日本では1981年に翻訳版『どこまで行けばお茶の時間』が出版されています。(現在絶版) 1976年 D&S ハードカバー・ジャケット 全120ページ 約23.2 x 16.7 x 2.8 cm 状態:経年感 表紙スレ・ヨレ
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カラスだんなのおよめとり
¥1,800
SOLD OUT
1920年頃から10年ものあいだアラスカへ通い続けた生物学者チャールズ・ギラムが、エスキモーと仲良くなり、様々なお話を聞きました。鳥やけものの出てくるこれらのお話は、空想的でありながらギラム氏の調べている生物の生態がまちがいなくおりこまれていたそうです。 この本は、それらのお話をまとめたもので、翻訳は石井桃子。丸木俊の挿絵が素晴らしいです。 岩波書店 1963年 函・ハードカバー 全174ページ 約22.6 x 15.8 x 2 cm 状態:良
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プー横丁 熊のプーさん・つづき
¥3,000
SOLD OUT
A.A.ミルンの『クマのプーさん』は、戦前に石井桃子が翻訳し、岩波書店から出版されましたが、戦中は出版禁止に。そして戦後最初に出版したのは英宝社でした。 はじめに『熊のプーさん』が、そして「熊のプーさん・つづき」の『プー横丁』が続きました。かわいい函は桂ユキ子が挿画を手掛け、カバー付の本体はクラシックでとても素敵な装丁です。挿絵はすべてシェパードのもの。 昭和25年(29年増刷)英宝社 函入り ハードカバー・ジャケット付 全265ページ 約19×13.6×2.3cm 状態:函・カバーともに、ヤケ、すれ、角破れ 小口シミ 全体的に経年感ありますが、ページの折れや破れなどの目立った問題はありません。
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星の牧場(理論社 名作の愛蔵版) 庄野英二作 長新太絵
¥1,200
SOLD OUT
児童文学作家・庄野英二の長編ファンタジー小説で、戦争児童文学の代表作の1つともいわれている作品。 1963年に理論社から出版され、第11回産経児童出版文化賞、第2回野間児童文芸賞、第4回日本児童文学者協会賞を受章。 形や出版社を変えて何度も出版されましたが現在は絶版。 本書は、理論社 名作の愛蔵版シリーズから刊行されたものです。 おさないころに両親を亡くし牧場で暮らしていた少年モミイチは、戦争で記憶喪失になって帰ってきます。 時々 彼の耳だけに聞こえる馬蹄の音は、戦争で失った彼の愛馬ツキスミが空を走る音なのでしょうか…。 美しい山の暮らしは、モミイチの悲しみをよりいっそう浮かび上がらせ、戦争の悲惨さを伝えます。 戦争を体験した著者の、平和への祈りがこめられています。 挿絵は長新太と作者のふたりによるもので、 作品がうみだす情景への幻想は長新太が、 植物や楽器などのスケッチは作者が担当しているそうです。 1986年 理論社 ハードカバー・ジャケット 全225ページ 約22.7×15.6×1.8cm 状態:良
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雪の上の足あと ‐ シートンと動物たち ‐
¥1,600
SOLD OUT
講談社から昭和23年に発行された「これからの少年少女のために」シリーズの中の1冊で、 博物学者であり、作家であり、画家でもあったシートンの伝記。 科学系の読み物を多数翻訳し、『シートン動物記』を一番初めに邦訳した 翻訳家・内山賢次によって書かれています。 この「これからの少年少女のために」という叢書は敗戦の混乱した社会の中にあって、 まじめにものごとを考え、行動しようとする少年少女のために、 世界的な視野から、広く自然科学、文化科学、文学の各分野にわたり、 つねに古典をふりかえりながら未来をながめ、 それを現代の精神にゆたかに生かすことによって、 みずからの思想、世界観を形成する一助として企画されたものだそうです。 美しい装丁は芸術家の寺田政明によるもの。 昭和23年 講談社 ハードカバー 全251ページ 約18.2×14×2㎝ 状態:経年感 ヤケシミ 背表紙下部0.5㎜ほどのやぶれ